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2021/01/21 09:48

アリババ5.5%高、「馬氏健在」の報道で買い安心感 無料記事

 20日のNY株式市場では、中国Eコマース最大手のアリババ・グループ(阿里巴巴集団:@BABA/U)が前日比5.50%高の265.49ドルと急伸し、5日続伸で取引を終えた。創業者である馬雲(ジャック・マー)氏が数カ月ぶりに、公の場に姿を見せたことがプラス材料。20日付の外電報道によると、馬氏は自身が設立した慈善団体「馬雲公益基金会」が開催したオンラインイベントであいさつを行ったという。馬氏を巡っては、昨年10月を最後に公の場に登場してなかったことから、一部で「当局による拘束説」も浮上していた。
 報道によると、馬氏は20日に開かれた「馬雲公益基金会」のイベントに登場。同イベントは、農村部での教育に関して同基金会が毎年主催しているものだ。オンラインであいさつを行った馬氏は健康そうで、特に変わった様子は見受けられなかったという。ただ、あいさつはイベントに関連する内容に終始し、アリババ傘下のマ蟻集団(アント・グループ)などについては一切言及がなかったとされる。
 馬氏に関しては、昨年10月末に上海で開かれた金融フォーラムに参加して以来、公の場に姿を見せていなかった。11月に予定されていたアントの新規株式公開(IPO)が突然中止されたこともあり、さまざまな憶測を呼んでいた。同フォーラムでの発言が習近平・国家主席の「怒りを買った」と報じるメディアもある。一部では、馬氏が当局に拘束されたとの憶測も出ていたが、市場関係者の間では「行方不明ではなく、目立たないようにしているだけ」との見方が大勢だった。
 なお、馬氏の健在が確認されたとのニュースが伝わったことで、20日の香港マーケットでは後場に入り、アリババ株が急速に上げ幅を拡大。前日比8.51%高の265.00香港ドルで取引を終えた。


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