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2021/07/29 08:30

米国株大引け概況(詳報): ダウ続落、ナスダックは反発 無料記事

 28日のNY株式市場は、決算発表シーズンが佳境に入るなかで売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比127.59ドル(0.36%)安の3万4930.93ドルと続落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が102.00ポイント(0.70%)高の1万4762.58ポイントと反発して取引を終えた(多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500は0.02%安の4400.64ポイントとほぼ横ばい)。小型株を代表するラッセル2000も1.51%高の2224.96ポイントと反発している。
 この日発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果は、ほぼ市場予想通り。ゼロ金利を継続し、債券購入規模を維持した。パウエルFRB議長は「デルタ株の感染拡大にもかかわらず、米経済は改善傾向を続けている」との見解を繰り返す一方、物価と雇用の目標からまだかなり離れていることを強調している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落(4業種が上昇)。前日に堅調だった公益や生活必需品など、ディフェンシブセクターが弱含んだ。一方、エネルギーや素材、コミュニケーションやヘルスケアは強含んでいる。
 決算発表銘柄の動きはまちまち。Refinitivのデータによると、これまで決算を発表したS&P500構成銘柄のうち、売上高の上振れが89%、利益の上振れが86%に達しているが、株価の反応はやや慎重だ。好決算を材料にネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が3.18%高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が4.18%高、製薬大手のファイザー(@PFE/U)が3.21%高と買われる半面、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.22%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.11%安、ファストフード大手のマクドナルド(@MCD/U)が1.86%安、クレジットカード大手のビザ(@V/U)が1.59%安で引けた。


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