週明け22日のNY株式市場では、ビジネス・インテリジェンス(BI)プラットフォーム大手のズームインフォ・テクノロジーズ(@ZI/U)が前営業日比11.98％高の54.69ドルと急伸して取引を終えた。有力ブローカーが強気な見方でレーティングを始めたことが追い風となっている。
　ゴールドマン・サックスは最新リポートで、ズームインフォのカバーを開始し、「バイ」の投資判断と65ドルの目標株価を付与した。ズームインフォの販売・マーケティング向けBIプラットフォームを使う顧客企業が生産性や収益性の改善を通じ、“明らかな”投資リターンを得ていると指摘。ズームインフォが将来的に数十億ドルの収益ビジネスを持つ可能性があると主張した。
　将来的な事業カバー範囲の拡大にも期待。同社BIプラットフォームは現在、デジタル販売向けだが、将来的に人事・採用などの分野に拡張するチャンスがあるという。ズームインフォは現在、200億ドル規模のTAM(Total Addressable Market)に対し、シェア2％未満の初期段階にある。
　ズームインフォは販売・マーケティングチーム向けにクラウド型営業支援ツールを提供。顧客ターゲットの特定、適切な意思決定者の特定、企業スコアの取得、属性の監視、進捗状況（取引サイクル全体）の追跡などを可能にする。市場開拓を目的とした同企業データベースは約1400万社、約1億1700万人の情報で構成され、ユーザーからの情報や公開・非公開情報を基に、機械学習（ML）や人工知能（AI）技術によって自動更新されていく。20年6月、ナスダックに上場（公募価格は21ドル）。上場時点で、有料ユーザー数は21万5000社に上る（顧客業種はソフトウェア、ビジネスサービス、製造業、テレコム企業など）。


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