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2021/04/13 10:40

マイクロソフト、音声認識大手のニュアンスを買収へ 無料記事

 IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)は12日、音声認識ソフト大手のニュアンスコミュニケーションズ(@NUAN/U)を買収すると発表した。買収価格は1株当たり56ドル(ニュアンスの9日終値45.58ドルを約23%上回る水準)。企業価値を約160億ドル(純負債を含むと約197億ドル)と算定した格好。ニュアンス株主や規制当局の承認などを待って、2021年末までの手続き完了を目指す。
 マイクロソフトにとって、16年に行ったビジネスSNS大手リンクトインの買収(270億ドル)に次ぐ大型M&A。マイクロソフトはここ数年、買収に積極的な姿勢。昨年に短編動画共有アプリ「TikTok」の米国事業を買収するために交渉したほか、先月にはビデオゲーム大手ゼニマックスの買収(75億ドル)を完了した。また今年3月には、「ゲーマー向けチャットアプリのディスコード(Discord)を約100億ドルで買収する交渉を行っているもよう」との観測報道も流れている。
 マイクロソフトは発表資料で、「ヘルスケア業界のクラウド化戦略の加速につながる」とニュアンス買収の意義を強調。昨年に導入した「Microsoft Cloud for Healthcare」をニュアンスの技術で強化することで、ヘルスケア業界の包括的なニーズに対応していく方針を掲げている。ニュアンスはこれまで、(病院での診断やカスタマーサービスコール、ボイスメールなどの)音声を認識・転記するためのツールを販売することを主力事業としてきた。


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