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2021/07/21 08:36

米国株大引け概況(詳報): 反発、押し目買いが優勢 無料記事

 20日のNY株式市場は、景気敏感株・バリュー株を中心に買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比549.95ドル(1.62%)高の3万4511.99ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が223.90ポイント(1.57%)高の1万4498.88ポイントとそろって反発して取引を終えた。前日に50日移動平均線に触れたS&P500も1.52%高の4323.06ポイントと反発。小型株を代表するラッセル2000は、2.99%高の2194.30ドルと急反発している。
 新型コロナウイルスの変異種、デルタ株が世界的に広るなかで世界経済の回復鈍化が警戒されているものの、同リスクについて「誇張されすぎ」との見方も浮上。前日まで売られていた景気敏感株・バリュー株を中心に押し目買いを入れる動きが優勢になった。
 この日発表された決算内容は、概ね良好。塗料メーカーのPPGインダストリーズ(@PPG/U)が供給混乱の継続を示唆したことで4.38%急落したものの、IT大手のアイ ビ− エム(@IBM/U)や医療サービス大手のHCAヘルスケア(@HCA/U)、産業機器メーカーのドーバー(@DOV/U)が決算の上振れを相次いで発表した(株価はそれぞれ1.49%高、14.37%高、6.69%高)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が上昇(生活必需品のみ小幅安)。前日まで売られていた資本財や金融、エネルギーなどのセクターで上げが目立つ。航空機大手のボーイング(@BA/U)が4.91%高、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が5.83%高、銀行大手のウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が4.16%高と値を上げている。
 コロナ禍が逆風になる銘柄にも買い戻しの動き。航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が8.38%高、クルーズ大手のロイヤル・カリビアン・グループ(@RCL/U)が8.38%高、カーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が7.45%高と急伸した。


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