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2021/08/04 08:42

米国株大引け概況(詳報): 上昇、S&P500は最高値 無料記事

 3日のNY株式市場は、幅広く買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比278.24ドル(0.80%)高の3万5116.40ドルと反発し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が80.22ポイント(0.55%)高の1万4761.29ポイントと続伸して取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとしているS&P500も、0.82%高の4423.15ポイントと反発。終値ベースで過去最高値を更新している。
 新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」の感染拡大懸念がくすぶるものの、企業業績の好調や景気指標の堅調さなどが改めてプラス材料視された。6月の製造業受注と耐久財受注はそれぞれ前月比1.5%増(市場予想:約1.0%増)、同0.9%増(同:約0.8%増)と上振れている。下落基調が続く10年債利回りは1.17%(↓0.01ポイント)に下落したが、前日の安値(1.14%)を割らなかった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が上昇(コミュニケーションのみ下落)。ヘルスケアが高かったほか、エネルギーや資本財など景気敏感セクターへの買いが目立った。新型コロナワクチンを開発・販売するファイザー(@PFE/U)とモデルナ(@MRNA/U)がそれぞれ3.91%、11.51%ずつ急伸したほか、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が1.08%高、農機大手のディア・アンド・カンパニー(@DE/U)が2.78%高と値を上げた。
 このほか、大型IT銘柄も堅調。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.26%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.81%高、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.04%高と強含んだ。
 ただ、ゲーム関連銘柄の急落でコミュニケーションセクターは安い。テイクツー・インタラクティブ・ソフトウエア(@TTWO/U)が7.71%安、アクティビジョン・ブリザード(@ATVI/U)が3.54%安、エレクトロニック・アーツ(@EA/U)が2.99%安で引けた。テイクツーの通期ガイダンスが弱かったこと、中国のゲーム規制観測などが警戒されている。


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