ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)は14日、IT大手フェイスブック(@FB/U)の副社長だったマイク・ベルドゥ(Mike Verdu)氏をゲーム開発担当副社長として採用した（グレッグ・ピーターズCOOの直属となる）。CNBCなど複数現地メディアが15日付で伝えたもの。20歳でセキュリティソフトウェア企業を立ち上げたベルドゥ氏は、同社を売却後、ゲーム会社のアタリ(Atari)、エレクトロニック・アーツ(@EA/U)、カバム(Kabam)などで務めた経験がある。
　米現地メディアによると、この動きは、「TV番組や映画に加え、ゲームも手がける」というネットフリックスの野望を浮き彫りにしたもの。消息筋によると、ネットフリックスは今後1年内に、動画配信プラットフォームを通じてビデオゲームを提供することを目指すようだ。IT大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)、アルファベット(@GOOGL/U)、マイクロソフト(@MSFT/U)などがひしめいているゲーム業界だけに、ネットフリックスの今後の動向が注目されている。
　ネットフリックスはここ2年ほど、段階的にゲーム業界に触手を伸ばしてきた。人気ドラマ「ストレンジャー・シングス」のゲーム版「Stranger Things 3: The Game」、ファンタジードラマ「ダーククリスタル：エイジオブレジスタンス」のゲーム版「ダーククリスタル：エイジオブレジスタンスタクティクス」を製作している。
　ネットフリックスの株価は14日、前日比1.34％高の547.95ドルと4日続伸で取引を終えた(アフターマーケットでは終値比2.65％高の562.48ドル)。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。