バイデン政権は10日、医薬品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(以下J&J、@JNJ/U)が開発した新型コロナワクチンについて、「1億回分を追加購入する」と発表した。これにより、J&Jからの購入量は計2億回分となる。追加分が実際に供給されるのは、今年後半になる見通しだ。
　バイデン大統領は記者会見で、J&Jからの追加購入について「予想できない課題に直面することもある。最大限の柔軟性を確保するため」と説明した。米政府は現在、5月末までに国内の全成人が接種を受けられるよう目指している。
　J&Jのコロナワクチンを巡っては、同業のメルク(@MRK/U)が生産を支援することが決まっている。J&Jを含む他社のコロナワクチン・治療薬を生産するにあたり、メルクは米政府から最大で2億6880万ドルを受け取ることになった。競合する大手医薬品メーカーの異例の協力について、バイデン大統領は「戦時下の努力だ」と意義を強調した。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。