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2021/08/05 08:38

米国株大引け概況(詳報): ダウ反落、ナスダックは小幅に3日続伸  無料記事

 4日のNY株式市場は、景気成長ペースの鈍化をにらみながら売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比323.73ドル(0.92%)安の3万4792.67ドルと反落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は19.24ポイント(0.13%)高の1万4780.53ポイントと小反発で取引を終えた。
 雇用指標の低調さが逆風。7月のADP雇用統計で増加数が33万人と市場予想(約69万人増)を大きく下回り、雇用回復の勢いが鈍くなっていることが裏付けられた。6日発表予定の雇用統計に対する懸念が強まるなか、景気敏感セクターを中心に値下がりしている。
 一方、7月のISM非製造業景況指数は64.1(前月比↑4.0ポイント)と市場予想(約60.5)を上回った。長期債利回りを代表する10年債利回りは(ADP雇用統計の下振れで)一時的に1.12%まで下がったものの、(ISM非製造業景況指数の上振れで)結局1.18%(↑0.01ポイント)に上向いている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が下落。エネルギーや資本財、素材などの業種が売られ、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.34%安、油田サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が5.74%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が1.91%安、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が2.70%安と軟調だった。
 このほか、ガイダンスが振るわなかった自動車大手のゼネラル・モーターズ(@GM/U)、配車大手のリフト(@LYFT/U)がそれぞれ8.91%、10.56%ずつ急落している。
 一方、情報技術とコミュニケーションの2業種は強含み。SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が2.19%上昇したほか、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.32%高、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が5.52%高と値を上げた(半導体関連銘柄で構成されるSOX指数は1.18%高)。
 他の個別動向では、先週7月29日に上場したばかりのスマホ証券大手、ロビンフッド・マーケッツ(@HOOD/U)が50.41%高と急騰。新規のプラス材料は特にないものの、個人投資家からの人気が高まっているようだ。


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