2021/03/03 11:24
ズームが9%安、好決算とガイダンス発表も戻り売りに押される
2日のNY株式市場では、ビデオ会議アプリケーションを手がけるズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(@ZM/U)が前日比9.00%安の372.79ドルと急落して取引を終えた。前日引け後に好決算を発表したものの、有力ブローカーの間で今後の成長に慎重な見方が強まるなか、戻り売りに押された格好だ。
前日引け後に発表された2021年度第4四半期決算は、売上高と調整後EPS(非GAAP)が大きく上振れている。また、22年1月期通期ガイダンスもそれぞれ市場予想を上回る内容だった。こうしたなか、ズームの株価は1日のアフターマーケットで約8.4%上昇していた。
ただ、ズームの株価は昨年後半から低迷。昨年10月に588.84ドルまで上昇したがその後は失速し、足元では300ドル台後半〜400ドル台半ばで推移していた。2日は寄り付き直後に440ドルまで上げたものの、戻り売りに押されたようだ。
新型コロナの感染拡大を受けたリモートワークの普及で急成長したズームについては、持続的な成長が続くのか不安視するブローカーが少なくない。
例えば、シティグループは最新リポートで「今年は成長が大きく鈍化し、株価の重荷となる恐れがある」と指摘した。モルガン・スタンレーも、米経済活動の正常化が進むことで「ズームとの契約を停止する企業が増えるのではないか」と懸念している。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
前日引け後に発表された2021年度第4四半期決算は、売上高と調整後EPS(非GAAP)が大きく上振れている。また、22年1月期通期ガイダンスもそれぞれ市場予想を上回る内容だった。こうしたなか、ズームの株価は1日のアフターマーケットで約8.4%上昇していた。
ただ、ズームの株価は昨年後半から低迷。昨年10月に588.84ドルまで上昇したがその後は失速し、足元では300ドル台後半〜400ドル台半ばで推移していた。2日は寄り付き直後に440ドルまで上げたものの、戻り売りに押されたようだ。
新型コロナの感染拡大を受けたリモートワークの普及で急成長したズームについては、持続的な成長が続くのか不安視するブローカーが少なくない。
例えば、シティグループは最新リポートで「今年は成長が大きく鈍化し、株価の重荷となる恐れがある」と指摘した。モルガン・スタンレーも、米経済活動の正常化が進むことで「ズームとの契約を停止する企業が増えるのではないか」と懸念している。
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