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2021/07/20 08:28

米国株大引け概況(詳報): 続落、コロナ感染の再拡大を警戒 無料記事

 週明け19日のNY株式市場は、世界経済の回復鈍化懸念で売りが継続する展開。主要指標のダウ平均が前日比725.81ドル(2.09%)安の3万3962.04ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が152.26ポイント(1.06%)安の1万4274.98ポイントと続落して取引を終えた(ナスダックは5日続落)。
 新型コロナウイルスの変異種、デルタ株が世界的に広がっていることが逆風。米国でもワクチン未接種者の間で感染が拡大していると伝えられ、経済成長の見通しにマイナス影響が及んでいる。リフレトレードは鳴りを潜め、原油先物が7%超の下落を記録したほか、長期金利を代表する10年債利回りが1.19%(↓0.10ポイント)に急低下した。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。なかでもエネルギーや金融、素材、資本財など景気敏感株・バリュー株の下げが目立った。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が3.44%安、金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が3.25%安、クレジットカード大手のマスターカード(@MA/U)が5.60%安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が4.94%安と急落している。
 コロナ禍が逆風になる銘柄も売りが継続。クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が5.74%安、航空大手のユナイテッド・エアラインズ(@UAL/U)が5.54%安、ライブ・エンターテイメント大手のライブ・ネーション・エンターテインメント(@LYV/U)が4.76%安と値を下げた。
 一方、コロナ禍が追い風になる銘柄には買いが入った。バイオテクノロジー企業のモデルナ(@MRNA/U)が9.48%高と連日で最高値を切り上げたほか、在宅フィットネスのペロトン・インタラクティブ(@PTON/U)が7.14%高、フードデリバリーサービス大手のドアダッシュ(@DASH/U)が4.86%高、遠隔診療プラットフォームを手掛けるテラドック・ヘルス(@TDOC/U)が3.13%高、電子署名サービスを提供するドキュサイン(@DOCU/U)が2.63%高と買われている。



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