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2021/02/10 10:59

シスコ引け後5%安、主力事業の減収継続などを警戒 無料記事

 9日のNYアフターマーケットでは、コンピューター・ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/UA)が終値比5.42%安の45.87ドルと急落した(通常取引は前日比0.90%安の48.50ドルと小反落で取引を終了)。足元業績がやや上振れたものの、主力事業の低調さが継続していることが警戒されている。
 引け後に発表した第2四半期(2020年11月〜21年1月)決算は、売上高が前年同期比0.37%減の119億6000万ドルに縮むなか、純利益が同11.57%減の25億4500万ドルに落ち込むという減収減益の結果だったが、売上高と同EPSはともに市場予想(それぞれ約118億9100万ドル、約0.76ドル)をやや上回った。
 減収は5四半期連続。コロナ禍に伴うリモートワーク拡大の恩恵を一部事業で受ける一方、景気の低迷が成長の逆風になっている格好。製品別では、主力であるインフラストラクチャ・プラットフォーム(データセンターネットワーキング向けスイッチやルーターなど)の売上高が3%減の63億9100万ドルと低調だった。
 チャック・ロビンズ最高経営責任者(CEO)は決算発表後の電話会議で、「法人向け市場は依然として弱いままだ。いくつかの製品販売サイクルが長期化し、コロナ禍によって一部顧客の支出停止が継続している」と説明した。スイッチの売り上げが横ばいを保つ半面、ルーターやサーバーが減収を強いられたという。
 なお、会社側は第3四半期(2〜4月)の増収率を3.5〜5.5%、調整後・希薄化後EPS(非GAAP)を0.80〜0.82ドルと予想した。(前年同期より1週多いものの)売上高が市場予想の約123億5000万ドル(約3%増収)を上回っている(調整後・希薄化後EPSの市場予想は約0.81ドル)。幹部は半導体チップの不足に懸念を表明。購買先を拡張しているものの、サプライチェーンの面でやや逆風があると付け加えた(ガイダンスには同要因をすでに反映済み)。


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