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2021/02/03 15:06

アムジェンの4Q増収減益、売上高・調整後EPSともに上振れ 無料記事

 バイオ医薬大手のアムジェン(@AMGN/U)は第4四半期(10〜12月)決算を発表し、売上高が前年同期比7.05%増の66億3400万ドルに上向く半面、純利益が同5.16%減の16億1500万ドルに縮小したことを明らかにした。特殊要因を考慮した調整後の希薄化後EPS(非GAAP)は4.67%増の3.81ドル。売上高、同EPSはともに市場予想(それぞれ約65億5100万ドル、約3.34ドル)を上回った。
 バイオ後続品やジェネリック薬品との競争激化で一部医薬品の販売が苦戦したものの、販売量の増加(↑13%)で全体ではプラス成長を確保している。
 主な医薬品別売上高は、セルジーンから買い取った乾癬治療薬「Otezla」が3.46倍の6億1700万ドルに膨らんだほか、抗がん治療薬「MVASI」が3.33倍の2億8000万ドル、高コレステロール血症治療薬「Repatha」が27%増の2億5300万ドル、抗がん治療薬「KANJINTI」が53%増の1億5800万ドル伸長した。一方、骨粗鬆症治療薬「Prolia」が前年並みとなったほか、白血球増殖薬「Neulasta」、赤血球増殖薬「EPOGEN」などは減収を強いられている。
 全体の営業利益は1.95%減の20億800万ドルに縮小。買収に絡む無形資産償却などを考慮した場合、調整後の営業利益(非GAAP)は4.08%増の27億2800万ドルに上向く。
 会社側は21年通期の業績動向について、売上高を258億〜266億ドルと予想(20年通期実績は254億2400万ドル)。調整後の希薄化後EPS(非GAAP)を16.00〜17.00ドルと見込んでいる(同16.60ドル)。


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