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2021/02/24 11:39

「アーク銘柄」の動向に注目集まる、テスラは2%安で4日続落 無料記事

 電気自動車(EV)大手テスラ(@TSLA/U)など成長株への集中投資で昨年に人気化したアーク・インベストメントや同ファンドが投資する銘柄群の動向に注目が集まっている。キャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストメントの旗艦アクティブETF、アーク・イノベーションETF(@ARKK/U)は23日、前日比3.30%安の139.04ドルと大幅続落で取引を終了。急落した22日(前日比5.78安)に続き、場中では一時、11.78%安の126.84ドルまで急落する場面もあった。
 同ETFに約9%組み入れられているテスラも23日に下落し、前日比2.19%安の698.84ドルと4日続落で終了。急落した22日(前日比8.54%安)に続き、場中では一時、13.29%安の619.50ドルまで急落する場面もあった。組み入れられている他の「アーク銘柄」も売られ、ビッグデータ分析大手のパランティア・テクノロジーズ(@PLTR/U)が4.46%安、動画ストリーミング端末大手のロク(@ROKU/U)が4.90%安、フィンテック大手のスクエア(@SQ/U)が4.29%安、電子決済大手のペイパル・ホールディングス(@PYPL/U)が3.23%安、遠隔診療プラットフォームを手掛けるテラドック・ヘルス(@TDOC/U)が4.75%安、ECサイト構築支援サービスのショッピファイ(@SHOP/U)が5.87%安、オーディオストリーミングサービス大手のスポティファイ(@SPOT/U)が3.89%安と軒並み値を下げている。
 インフレ上昇期待で長期債利回りが急上昇するなか、コロナ禍で人気化していた成長株について「過大評価されている」との懸念が浮上中。「アーク・イノベーションETFの成功がより大きな資金を集め、保有株がさらに買われる」という好循環が発生していた昨年とは一転、資金流出時の逆回転が警戒され始めた。
 CNBCが先週にインタビューした際、ウッド氏はファンドの保有株が急落した時に買い手に回っていることを表明。逆張りで市場に流動性を提供していることを明らかにしている。ブルームバーグ通信によると、ウッド氏は23日、テスラ株を「大量に」購入したという。



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