詳細
検索 (期間指定)
期間

2021/07/28 08:27

米国株大引け概況(詳報): 6日ぶり反落、大型ハイテク株が軟調 無料記事

 27日のNY株式市場は、前日の最高値更新から一転、利益確定売りに押される展開。主要指標のダウ平均が前日比85.79ドル(0.24%)安の35058.52ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が180.13ポイント(1.21%)安の1万4660.58ポイントとそろって6営業日ぶりに反落して取引を終えた。
 この日引け後に大型ハイテク株の決算発表が相次ぐこと、連邦公開市場委員会(FOMC、27〜28日)の結果発表を控えていることなどを背景にやや神経質な値動き。中国当局の締め付けで中国株、香港株が急落するなか、欧州株が安く寄り付いたことも投資マインドをやや悪化させている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち5業種が下落(6業種が上昇)。大型ハイテク株が含まれる一般消費財、コミュニケーション、情報技術などのセクターで下げが目立った。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が業績上振れも1.95%安と売られたほか、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.99%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.59%安、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.25%安、IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が1.49%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.87%安と値を下げている。半導体関連銘柄も売られ、SOX指数は1.86%下落した。
 一方、公益やヘルスケア、生活必需品などディフェンシブ銘柄は逆行高。再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.24%高、電力大手のデュークエナジー(@DUK/U)が1.70%高、日用品大手のプロクター&ギャンブル(@PG/U)が0.41%高、医薬品大手のファイザー(@PFE/U)が0.69%高で引けた。
 他の個別動向では、国際物流大手のユナイテッド・パーセル・サービス (UPS)(@UPS/U)が6.99%安と急落。国内売上高が下振れたことが嫌気されている。同業のフェデックス(@FDX/U)も連れ安し、5.00%安で引けた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース