2日のNY株式市場では、オンライン掲示板のレディット(Reddit)やソーシャルメディアなどで個人投資家から人気を集めていた銘柄群が軒並み急落した。ゲーム販売業者のゲームストップ(@GME/U)が前日比60.00％安、映画館チェーンのAMCエンターテインメント(@AMC/U)が41.20％安、ステレオ・ヘッドフォン製造のコス(@KOSS/U)が42.86％安、フィンランド通信大手のノキア(@NOK/U)が7.36％安、カナダ・ソフトウエア会社のブラックベリー(@BB/U)が21.05％安、家庭用品チェーン大手のベッドバス＆ビヨンド(@BBBY/U)が16.13％安で引けている。
　個人投資家から人気を集めていたこれらショートスクイズ（空売りの踏み上げ）銘柄を巡っては先週、不自然な急騰が続き、空売り側のヘッジファンドが大きな損失を被ったとして話題になっていた。ただ、買い手が大きな損失を発生した場合に備え、（取引を決済する）清算機関向けの預託金が引き上げられたもよう。これにより、証券会社のロビンフッドがこれら銘柄に対する取引制限を導入したことなどをきっかけに、株価が乱高下。ショートポジションの解消が進むなか、今週に入り、急落する銘柄も出てきていた。
　その後、立て続けに大型増資を行ったロビンフッドは2日、一部取引制限を緩和。ゲームストップ株とAMCエンターテインメントの購入上限をそれぞれ20株→100株、350株→1250株に引き上げた。コスやブラックベリーについては、取引制限対象から外している。


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