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2021/02/03 14:19

エクソンモービルの4Q減収赤転、200億ドル超の赤字を計上 無料記事

 石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)は第4四半期(10〜12月)決算を発表し、売上高が前年同期比30.71%減の465億4000万ドルに縮小する中、純損益が200億7000万ドルの赤字に転落したことを明らかにした(前年同期は56億9000万ドルの黒字)。売上高は市場予想の約489億7700万ドルを下回る。
 コロナ禍によるエネルギー需要の低迷が痛手。コスト構造の改善を進める中、多額の減損計上などにより原油川上、川下両部門で赤字転落を強いられた。
 開発・掘削などを手掛ける川上部門の純損益は185億3200万ドルの赤字(前年同期は61億3700万ドルの黒字)。原油価格の低下が重荷となったほか、米国事業で約167億7700万ドルの減損を計上したことで赤字幅が膨らんだ。石油・天然ガスの1日当たり生産量は8.18%減の368万9000石油換算バレルに縮小している。
 精製・販売などを手掛ける川下部門の純損益は12億1100万ドルの赤字(前年同期は8億9800万ドルの黒字)。営業コストを抑制したものの、精製マージンの低下や需要の減少などが響き米国・海外ともに赤字転落を強いられた。
 一方、化学部門の純利益は6億9100万ドルの黒字に転換している(前年同期は3億5500万ドルの赤字)。包装需要の増加や自動車・耐久消費財市場の回復を受け、同部門の販売量が伸びた。営業コストの低減なども部門黒字化に寄与している。


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