詳細
検索 (期間指定)
期間

2021/02/04 15:36

バイオジェンの4Qは2割減収、調整後EPSが下振れ 無料記事

 医薬品大手のバイオジェン(@BIIB/U)は第4四半期(10〜12月)決算を発表し、売上高が前年同期比22.30%減の28億5260万ドル、純利益が同75.14%減の3億5790万ドルに縮小したことを明らかにした。特殊要因を考慮した調整後の希薄化後EPS(非GAAP)は45.08%減の4.58ドル。売上高が市場予想(約28億100万ドル)を上回る半面、同EPSは市場予想(約4.80ドル)を下回った。
 医薬品の売上高は全体で21.30%減少。医薬品別では、後続品との競争激化で主力の多発性硬化症治療薬「TECFIDERA」が47.65%減の6億790万ドルに落ち込んだほか、インターフェロン薬が11.69%減の4億5600万ドル(「AVONEX」と「PLEGRIDY」がそれぞれ13.26%、5.59%ずつ減収)、脊髄性筋萎縮症(SMA)治療薬の「SPINRAZA」が8.32%減の4億9800万ドルに縮小している。
 医薬品販売以外では、「OCREVUS」 のロイヤリティ収入、RUTUXAN/GAZYVA関連収入ともにマイナス成長を強いられた。
 会社側は21年通期の業績動向について、売上高を104億5000万〜107億5000万ドルと予想。調整後の希薄化後EPS(非GAAP)は17.00〜18.50を見込んでいる。なお同ガイダンスは開発中のアルツハイマー病治療薬「Aducanumab(アデュカヌマブ)」が21年6月7日までにFDAから承認される見込みであることを前提としている(現在同医薬品は、米国、EU、日本で規制当局の審査中となっている)。
 


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース