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2021/07/19 08:39

米国株大引け概況(詳報): 下落、コロナ感染の再拡大を警戒 無料記事

 先週末16日のNY株式市場は、世界経済の回復鈍化懸念で売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比299.17ドル(0.86%)安の3万4687.85ドルと反落し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が115.89ポイント(0.80%)安の1万4427.24ポイントと4日続落で取引を終えた。
 新型コロナウイルスの感染が米国で再拡大する兆しがあることが懸念材料。16日時点で、新規感染者数(過去7日平均)が前週比で約70%増えたほか、入院数(同)も前週比で約36%増えている。
 主要経済指標はまちまち。6月の小売売上高が前月比0.6%増と市場予想(約0.3%減)に反して好転したが、7月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は80.8(前月比↓4.7ポイント)に低下し、市場予想(約86.5)を下回った。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。エネルギーや素材、金融、資本財など、景気敏感セクターの下げが目立った。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.77%安、化学大手のデュポン・デュ・ヌムール(@DD/U)が4.20%安、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が5.65%安、金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が2.28%安と値を下げている。
 コロナ禍が逆風になる銘柄も続落基調が続く。クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が4.69%安、航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が3.27%安、ホテル大手のマリオット・インターナショナル(@MAR/U)が3.21%安と売られている。
 大型IT銘柄も軟調。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.58%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.41%安、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が2.33%安で引けた。
 一方、公益や生活必需品などディフェンシブ銘柄は堅調。再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.43%高、消費財大手のプロクター&ギャンブル(@PG/U)が0.967%高と強含んだ。ワクチン銘柄も買われ、ファイザー(@PFE/U)が0.65%高、モデルナ(@MRNA/U)が10.30%高と値を上げている(モデルナに関しては、S&P500構成銘柄に採用されることが刺激材料)。


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