詳細
検索 (期間指定)
期間

2021/04/07 13:09

旅行サイトの携程が香港IPOヒアリング通過、今週中にも公募開始 無料記事

 中国の旅行サイト大手で、米ナスダック市場に上場する携程旅行網(トリップドットコム:@TCOM/U)が6日、香港での重複上場に向けた証券取引所のヒアリングを通過した。早ければ今週中にも公募を開始する見通し。調達規模は10億〜20億米ドル(約1100億〜2190億円)に達するとみられている。香港メディアが7日伝えた。
 香港証取サイトで開示された仮目論見書によると、上場スポンサーはJPモルガン・チェース、中国国際金融(CICC)、ゴールドマン・サックスが担当する。公開株数や仮条件などは未定だ。
 携程は自社サイトやコールセンターを通じ、ホテル、航空券の予約を仲介するほか、パッケージツアーも販売。14年8月、米プライスライン(現ブッキング・ホールディングス)が出資を決定した。16年には、英系旅行サーチ大手スカイスキャナーを買収。現在は「携程(Ctrip)」「Qunar.com」「Trip.com」「Skyscanner」の4つのプラットフォームを基盤に事業展開する。
 新型コロナウイルス禍の影響で、足元の業績は厳しい。売上高は2020年12月期(本決算)に183億1600万人民元(約3070億円)となり、前年比でほぼ半減した。純損益は32億4700万人民元の赤字に転落している(前年は70億1100万人民元の黒字)。
 今年2月末時点で、バイドゥ(百度、@BIDU/U)が株式11.5%を保有する単独筆頭株主。ほか共同創業者の梁建章・主席、范敏・総裁などが大株主となっているほか、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)の筆頭株主である南アフリカのナスパーズも出資する。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース