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2021/08/02 13:12

米国株週間相場見通し:堅調な展開か 無料記事

 今週のNY市場は、低金利政策の長期化や企業業績の改善などが期待される中で底堅い流れが続きそうだ。
 足元のマーケットでは、早期テーパリング(量的緩和の縮小)観測の後退が好感されている。FRBのパウエル議長は先週、FOMC後の記者会見で「米景気回復が一段と進む状況には程遠い」と釘を刺した。また、主要経済指標の内容がさえないこともテーパリング実施を遠のかせる要因。先週の4 6月期GDPが市場予想を下回るなか、今週発表される7月のISM製造業景況指数や雇用統計に対しても「大きな改善はない」とみられている。
 一方で、主要企業の足元業績は総じて良好。先月29日時点で4 6月期決算を発表したS&P500指数構成255社のうち、市場予想を上回ったものが91%に達した。先週末こそ、アマゾン(@AMZN/U)による期待外れの決算で市場全体に手仕舞い売りの動きが広がったが、今週発表される自動車大手のゼネラル・モーターズ(@GM/U)やコンテンツ配信のアカマイ・テクノロジーズ(@AKAM/U)などに対しては期待感が高まる状態だ。
 また、インフラ投資の拡大期待もマーケットの下支え要因になる。今月9日に上院で採決される5500億ドル規模のインフラ投資包括案(超党派の法案)については、下院での審議でなお紆余曲折が予想されるものの、成立に対する期待感が大きいといえる。
 もっとも、世界的なデルタ株の感染拡大には注意が必要。欧米の景気下振れや、場合によっては中国のロックダウンにもつながる可能性がくすぶる。


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