詳細
検索 (期間指定)
期間

2021/02/09 12:51

ルメンタムの同業M&Aに不透明感、MKSがコヒレントに買収提案 無料記事

 光学部品、光通信部品を手がけるルメンタム・ホールディングス(@LITE/U)が先月公表した同業のM&A案件にやや不透明感が出てきた。買収される予定だった同業コヒレント(@COHR/U)は8日、産業機器メーカーのMKSインスツルメンツ(@MKSI/U)から総額約60億ドルの買収提案を受け取ったと発表。コヒレント株1株に対し、115.00ドルの現金とMKSインスツルメンツ株0.7473株(5日終値の162.33ドルを基にすると約121ドルに相当)を代価とする内容だ。コヒレント株1株当たりの買収価格が約236ドルに上り、ルメンタムが先月提案した約226ドルを上回っている。
 コヒレントの取締役会は現在、MKSの提案を分析中。まだ最終決定を下していないものの、MKSの提案がルメンタムの提案より優れている可能性があるため、MKSとさらに話し合う機会を設ける方針を示している(なお、コヒレント側は現時点で、ルメンタムとの合併を株主に推奨している)。
 同発表を受け、(買収負担や希薄化の懸念で)MKS株が前営業日比8.06%安の149.24ドルに急落する一方、コヒレント株が13.62%高の219.50ドルに急伸。買収価格にサヤ寄せした。ルメンタム株は0.72%安の88.14ドルで引けている。
 ルメンタムは先月19日、コヒレントを総額57億ドルで買収すると発表した。コヒレント株1株に対し、100.00ドルの現金とルメンタム株1.1851株(同時点では約126ドルに相当)を代価とする。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース