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2021/07/19 10:23

米国株短期相場見通し:神経質な値動きか 無料記事

 今週のNY株式市場は、高値警戒感と景気不安で上値が重い展開になりそうだ。
 米景気の動向を示す経済指標は、総じて不安定といえる。先週発表された主要指標では、(7月のNY連銀製造業景気指数こそ上振れたものの)7月のフィラデルフィア連銀景況指数やミシガン消費者マインド指数が予想を下回ったほか、週間の新規失業保険申請件数も予想より悪かった。更に、欧米各地でデルタ株の感染が拡大していることも、景気見通しの下振れ要因となる。
 パウエルFRB議長が金融緩和の長期継続を示唆したことも、必ずしも100%ポジティブに受け止められてはいない。これにより長期債利回りが再び1.3%台に低下したため、再び景気不安が蒸し返される場面がみられた。今週のマーケットも、FOMC(現地27〜28日)が意識される中で慎重姿勢に傾く可能性がある。
 一方、企業業績の改善期待は相場を下支えする要因になりそうだ。主要企業の4〜6月予想増益率は、前年同期比72%増(月初は65%増)に上方修正されている。目先は、今週発表されるアイ ビ− エム(@IBM/U)やネットフリックス(@NFLX/U)、コカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)、インテル(@INTC/U)などの決算が注目されよう。


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