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2021/08/02 08:32

米国株大引け概況(詳報): 反落、アマゾン急落が重し 無料記事

 先週末30日のNY株式市場は、成長鈍化懸念で大型IT銘柄を中心に軟調な展開。主要指標のダウ平均は前日比149.06ドル(0.42%)安の3万4935.47ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が105.58ポイント(0.71%)安の1万4672.68ポイントとそろって反落して取引を終えた。
 この日はEコマース最大手アマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が業績の下振れで7.57%安と急落したことが、全体相場の足を引っ張った。同社の第2四半期(4〜6月)決算では、売上高が市場予想を下回った上、第3四半期ガイダンスでも伸び鈍化を予想。コロナ禍の影響で同社事業が前年同期に活況を呈していたため、(人々の在宅時間が短くなっていることもあり)前年同期と比べた伸びが今後数四半期にわたり減速するとの見通しを示している。他のEコマース企業も連れ安し、イーベイ(@EBAY/U)が7.08%安、エッツィ(@ETSY/U)が7.78%安で引けた。
 アマゾンの決算は、消費者が外出して消費を行っていることを示唆しているが(6月個人消費支出は前月比1.0%増で上振れ)、新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」の感染が拡大するなか、今後の個人消費への影響もやや懸念されている。複数の現地メディアは米疾病対策センター(CDC)の内部資料を引用し、「デルタ株は水痘と同程度の感染力を持つ可能性がある」と報じた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。なかでもアマゾンなどが属する一般消費財セクターが2.5%超の下落を記録したほか、エネルギーや公益などの下げが比較的大きかった。
 コロナ禍が逆風になる銘柄も安い。クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が4.67%安、ロイヤル・カリビアン・グループ(@RCL/U)が3.94%安、航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が3.73%安、デルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が3.23%安、エンターテイメント大手のライブ・ネーション・エンターテインメント(@LYV/U)が2.27%安と値を下げた。



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