週明け1日のNY株式市場では、コンピューター・ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)が前営業日比2.34％高の45.92ドルに上昇して取引を終えた。通信機器メーカーのアカシア・コミュニケーションズ(@ACIA/U)の買収を完了したことが好感されている。
　シスコは同日、アカシア株主の過半数から同意を得たことにより、買収が完了したと発表した。シスコはアカシア株を1株当たり現金115ドル(総額約45億ドル)で買い取ると提案していた。当初の予定では買収手続の完了時期を「3月末」としていたが、前倒しで実現した格好だ。
　アカシアの買収を巡っては、いったん頓挫した経緯がある。シスコは2019年7月、アカシアを約26億ドル（1株当たり70ドル）で買収することで合意したものの、アカシアが今年1月に同計画の終了を宣言した。そのため、買収価格を6割超引き上げて合意を結び直していた。
　アカシアを傘下に納める意義について、シスコは「20年代の10年間を見据えたインターネット事業戦略を強化する重要な要素だ。オプティクスへの取り組みを強化する」と説明している。


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