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2021/03/19 10:05

ルメンタムの同業M&Aに不透明感、II-VIがコヒレント買収価格を引き上げ 無料記事

 光学部品、光通信部品を手がけるルメンタム・ホールディングス(@LITE/U)が今年1月から試みているM&A案件がなかなか決着しない。光学部品メーカーのII-VI(ツーシックス、@IIVI/U)は18日、レーザー・関連機器メーカーのコヒレント(@COHR/U)に対する買収価格を約70億ドルに引き上げると発表した。新たな提案内容によると、コヒレントの株主は保有1株当たり220.00ドルの現金とII-VI株0.91株(17日終値の73.39ドルを基にすると約67ドルに相当)を受け取る。1株当たり約287ドルという買収価格は、コヒレント株価(17日:256.82ドル)を約12%上回る水準だ。
 今回はコヒレントを巡る買収合戦で9回目のオファー。ルメンタムが今年1月に総額57億ドル(コヒレント1株当たり100.00ドルの現金とルメンタム株1.1851株)で買収すると発表したものの、その後入札者が相次いでいる。2月には、産業機器メーカーのMKSインスツルメンツ(@MKSI/U)が約60億ドル、II-VIが約64億ドルの買収を提案。その後も買収代価の現金比率を高くするなど、新たな提案が続いている。ルメンタムは17日、買収価格を約69億ドル(コヒレント1株当たり220.00ドルの現金とルメンタム株0.61株)に引き上げたばかりだった。
 18日のNY株式市場では、買収ターゲットのコヒレントが前日比1.52%高の260.72ドルと買われた。一方、ルメンタムが3.95%安の84.92ドル、MKSインスツルメンツが5.37%安の171.74ドル、ツーシックスが6.76%安の68.43ドルと軒並み下落して取引を終えている。


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