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2018/12/07 08:46

大引け概況(詳報):ダウ続落、ナスダックは高い 無料記事

 休場明け6日のNY株式市場は、売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均は続落し、前営業日比79.40ドル(0.32%)安の2万4947.67ドルで引けた。一方、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数は上昇し、29.83ポイント(0.42%)高の7188.26ポイントで取引を終えている。
 ダウ平均では、中国販売比率の高い銘柄がさえない。中国通信機器大手ファーウェイの副会長が米国の要請でカナダ当局に逮捕されたことにより、今後の米中通商協議が難航すると警戒された。航空機大手のボーイング(@BA/U)が3.09%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が0.73%安と値を下げている。
 原油の大幅下落も逆風だ。WTI先物1月限の清算値は、前日比2.7%安の1バレル51.49ドルと2週間ぶりの下げ幅を記録。OPEC(石油輸出国機構)の総会で減産に関する具体的な数値発表がなかったことから、供給超過に対する懸念が広がった格好だ。これを受け、エクソン・モービル(@XOM/U)が1.31%下落したほか、シェブロン(@CVX/U)が1.13%安、シュルンベルジェ(@SLB/U)が4.08%安、EOGリソーシズ(@EOG/U)が1.86%安と売られた。
 一方、米利上げペースの減速観測で、コミュニケーションセクターや情報技術セクターは高い。ウォール・ストリート・ジャーナルが「今月の利上げ実施が予想されるものの、来年はより緩やかなペースが見込まれる」と報じたことが支援材料だ。ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)が2.20%上昇したのをはじめ、グーグルを傘下に置くアルファベット(@GOOGL/U)が1.47%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.23%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.62%高と買われている。
 他の個別動向では、半導体製造装置大手のラムリサーチ(@LRCX/U)が2.65%安と続落。マーティン・アンスティス最高経営責任者(CEO)の辞職を発表したことが嫌気されている。アンスティス氏を巡っては、不正行為を働いた疑いで社内調査が行われていた。


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