詳細
検索 (期間指定)
期間

2021/03/09 11:12

「アーク銘柄」の下落続く、テスラは6%安で5日続落 無料記事

 週明け8日のNY株式市場では、「破壊的イノベーション」に焦点を当てた成長株への集中投資で昨年に人気化したアーク・インベストメントの投資ファンドや電気自動車(EV)大手テスラ(@TSLA/U)など「アーク銘柄」の下落が再び目立った。
 キャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストメントの旗艦アクティブETF、アーク・イノベーションETF(@ARKK/U)は、前日比5.82%安の110.26ドルと5日続落で取引を終えた。組み入れ銘柄別では、電気自動車(EV)大手テスラ(@TSLA/U)が5.84%安、フィンテック大手のスクエア(@SQ/U)が6.73%安、動画ストリーミング端末大手のロク(@ROKU/U)が7.45%安、遠隔診療プラットフォームを手掛けるテラドック・ヘルス(@TDOC/U)が6.87%安、オーディオストリーミングサービス大手のスポティファイ(@SPOT/U)が6.05%安と軒並み下落している。
 インフレ上昇期待で長期債利回りが急上昇したことを受け、コロナ禍で人気化していた成長株について「過大評価されている」との懸念が浮上中。バリュー株・景気敏感株が選好されるなか、「アーク・イノベーションETFの成功がより大きな資金を集め、保有株がさらに買われる」という好循環が発生していた昨年とは一転、資金流出時の逆回転が警戒されている。
 ただ、ウッド氏は8日、足元のバリュー株・景気敏感株へのセクターローテーションについて「(強気相場がハイテク株・成長株だけでなく、他のセクターに広がったことは)ブル相場の形成に寄与し、長期的にファンドの助けになる」と主張。一部セクターだけがバブルになることが最悪のケースだと指摘し、「今回の株価下落によって、われわれのポートフォリオに対する楽観がますます強まった」と強気な発言をしている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース