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2021/03/08 11:03

テスラなど「アーク銘柄」の下落続く、下げ幅は終盤に縮小 無料記事

 先週末5日のNY株式市場では、主要株価指数が軒並み反発したものの、一部のハイテク成長株を買い戻す動きがなお鈍かった。昨年に人気化したアーク・インベストメントの投資ファンドや投資先の「アーク銘柄」が逆行安で引けている。
 キャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストメントの旗艦アクティブETF、アーク・イノベーションETF(@ARKK/U)は5日、前日比1.15%安の117.07ドルと4日続落で取引を終えた。組み入れ銘柄別では、電気自動車(EV)大手テスラ(@TSLA/U)が3.78%安の597.95ドルと昨年12月初以来で初めて600ドル台を割れたほか、フィンテック大手のスクエア(@SQ/U)が0.90%安、動画ストリーミング端末大手のロク(@ROKU/U)が1.78%安、遠隔診療プラットフォームを手掛けるテラドック・ヘルス(@TDOC/U)が3.21%安、オーディオストリーミングサービス大手のスポティファイ(@SPOT/U)が3.52%安と軒並み4日続落している。
 ただ、下げ幅は終盤に縮小。場中では、テスラが13.18%安、スクエアが12.38%安、ロクが10.42%安、テラドックが11.21%安、スポティファイが8.21%安まで急落する場面があった。
 インフレ上昇期待で長期債利回りが急上昇したことを受け、コロナ禍で人気化していた成長株について「過大評価されている」との懸念が浮上中。バリュー株・景気敏感株が選好されるなか、「アーク・イノベーションETFの成功がより大きな資金を集め、保有株がさらに買われる」という好循環が発生していた昨年とは一転、資金流出時の逆回転が警戒され始めている。


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