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2018/11/26 10:15

◇週間相場見通し:上値の重い展開か  無料記事

 今週のNY株式市場は、米中首脳会談をにらみながら神経質な値動きとなろう。今月末にアルゼンチンで開催されるG20の際、トランプ大統領と習近平主席は今月30日から来月1日にかけて会談を行う見通しだが、先々週のAPECで米中対立の構図が改めて浮き彫りとなったこともあり、現時点で市場の期待値はあまり高くない。とはいえ、トランプ大統領は「株価意識」が強いことから、(実際の内容はともかく)会談の「成功」を強調する可能性があり、一時的にポジティブ・サプライズがもたらされ、またはアク抜け感が浮上することもあり得よう。
 他の材料では、米金融政策の動向も注目材料。28日にはパウエルFRB議長が講演を行い、29日にはFOMC議事録が公表される。世界景気の悪化が意識される中で、今後の利上げ見通しに慎重な構えを見せれば、マーケットの安心感につながる可能性もある。
 また、年末商戦の好スタートもプラス材料。23日のブラック・フライデーでは、オンラインの売上高が前年比23.6%増の62億ドル(約7000億円)と最高記録を更新した。26日のサイバー・マンデーで消費動向の堅調さが確認された場合は、マーケット・センチメントの改善が期待されよう。
 ただ、先週末に原油価格が急落したことは気がかりだ。来月のOPEC総会を前に、目先は同価格が乱高下する恐れがあるため、株式市場にとっても不安材料といえる。



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