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2022/08/23 08:47

米国株大引け概況(詳報): 大幅続落、引き締め懸念が再燃 無料記事

 週明け22日のNY株式市場は、週末26日のパウエルFRB議長の講演に先立って売られる展開。主要指標のダウ平均が前営業日比643.13ドル(1.91%)安の3万3063.61ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が323.64ポイント(2.55%)安の1万2381.57ポイントとそろって大幅続落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も90.49ポイント(2.14%)安の4137.99ポイントと続落。先週、5週ぶりに反落した流れを継いでいる。
 7月の「サマーラリー」の勢いが失速し、米金融当局のタカ派継続懸念が強まる流れ。「パウエルFRB議長の講演内容がタカ派寄りの内容になる」との観測が流れるなか、米国債が売られ、2年債利回りが3.31%(↑0.08ポイント)、10年債利回りが3.01%(↑0.04ポイント)に上昇した。市場参加者のリスク回避姿勢が強まり、ドルが買われる一方、米国株式が幅広く売られ、投資家心理を反映するVIX指数(恐怖指数)が23.80(↑3.20)と急上昇している。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。エネルギーが小幅な下落にとどまる半面、大型ハイテク株が含まれる一般消費財、情報技術、コミュニケーションの3セクターで下げが目立った(下落幅は軒並み2.5%以上)。EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.62%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.28%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.30%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.94%安、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が6.06%安と値を下げている。半導体銘柄も売られ、エヌビディア(@NVDA/U)とインテル(@INTC/U)がそれぞれ4.57%、4.35%ずつ下落した(SOX指数は3.72%安)。
 今月上旬に急騰していた「ミーム株」も急落中。家庭用品チェーンのベッドバス&ビヨンド(@BBBY/U)が16.23%安、映画館チェーンのAMCエンターテインメント(@AMC/U)が41.95%安で引けた(AMCについては競合のシネワールドが倒産を検討しているとの報道が悪材料)。


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