PC・プリンター大手のHPインク(@HPQ/U)は28日、パソコン周辺機器を手掛けるポリ（@POLY/U）を1株当たり現金40ドル（先週末25日終値26.20ドルを約53％上回る水準）で買収すると発表した。負債の肩代わりを含め、ポリの企業価値を33億ドルと算定した格好。ポリ株主や当局などの承認を経て、2022年末をめどに手続きを完了する予定だ。
　コロナ禍でハイブリッドオフィス（在宅勤務とオフィス勤務）が広まったことを受け、製品ポートフォリオを拡充する狙い。会社側は「家庭環境とオフィス環境でシームレスなコラボレーションを可能にするテクノロジーに対する継続的な需要が生まれている」と説明した。
　ポリはビデオ会議ソリューション、カメラ、ヘッドセット、音声機器、ソフトウェアなどを手掛ける。HPはポリと協力し、デバイス、ソフトウェア、デジタルサービスを揃えたエコシステムを提供し、顧客従業員の生産性向上に寄与したい考えだ。
　28日のNY株式市場では、HP株が前営業日比2.74％安の38.75ドルに下落する一方、ポリ株が52.63％高の39.99ドルと被買収価格にサヤ寄せした取引を終えた。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。