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2022/08/01 10:08

アリババなど米上場廃止リスク、新たに中国企業4社がSECリスト入り 無料記事

 米証券取引委員会(SEC)は7月29日、「外国企業説明責任法(HFCAA)」に抵触する上場企業の暫定リストに、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:@BABA/U、9988/HK)など4社を追加した。リストアップされた企業は監査状況の検査を3期連続で受け入れない場合、上場廃止となる可能性がある。アリババADRは7月29日のNY株式市場で、前日比11.12%安の89.37ドルと急落した。
 暫定リスト入りした中国系企業にはこのほか、金山軟件(キングソフト:3888/HK)が出資するチーター・モバイル(@CMCM/U)、Eコマースプラットフォームのモ菇街(@MOGU/U)などが含まれる。SECによると、今回追加された6社は8月19日までに不服申し立ての機会が与えられる。
 これまでのSECの発表によると、上場廃止の可能性がある企業の確定リストには現在、百度(バイドゥ:@BIDU/U、9888/HK)、網易(ネットイース:@NTES/U、9999/HK)、小鵬汽車(エックスポン:@XPEV/U、9868/HK)、騰訊音楽娯楽集団(テンセント・ミュージック・エンターテインメント・グループ:@TME/U)などが入っている。
 なお、アリババはこれに先立つ7月26日、自社の上場形態について、香港市場を主要市場に変更し、米ニューヨーク証券取引所との「デュアルプライマリー上場」の形に切り替える方針を明らかにした。現在はニューヨーク証取が「プライマリー上場」、香港証取が「セカンダリー上場」の形。市場では「米国での上場廃止リスクを考慮したもの」と受け止められている。


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