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2022/05/18 09:00

4月の小売売上高が前月比0.9%増でやや下振れ、3月分は大きく上方修正 無料記事

 米商務省センサス局は15日、2022年4月の小売売上高(速報値、季節調整済み、インフレ調整なし)を発表し、前月比0.9%増の約6777億ドルに拡大したことを明らかにした。増加幅は市場予想(約1.0%増)をやや下回る。前年同月比では8.2%増加した。また、3月の小売売上高(改定値)は1.4%増の6716億ドルと、速報値(0.5%増の約6657億ドル)から大きく上方修正。2〜4月の3カ月間では前年同期比10.8%増えている。インフレ環境下でも消費の堅調さを示した形だ。
 変動の大きい自動車・部品を除いた小売売上高は0.6%増え、市場予想(約0.4%増)を上回った。種類別の動向は、建材・園芸資材店が0.1%減、食料・飲料販売店(スーパーなど)が0.2%減、ガソリンスタンドが2.7%減、スポーツ用品・趣味・本・音楽店が0.5%減と縮む一方、自動車・部品ディーラーが2.2%増、家具店が0.7%増、家電量販店が1.0%増、ヘルス・パーソナルケア店(薬局・ドラッグストアなど)が0.7%増、衣料品店が0.8%増、GMS(百貨店など)が0.2%増、その他小売店が4.0%増、非店舗販売が2.1%増、飲食店が2.0%増と伸びている。
 毎月第10営業日に発表されるこの統計は、小売業の月間売上高を推定したもの。国内総生産(GDP)の約7割を占める個人消費の動向を示す統計として、市場で注目されている。調査の方法は、小売・食品サービス企業4700社をサンプリングし、そのデータに基づいて計算するというもの。自動車・部品の占める割合が比較的大きいため、この要素を除いたベースも公表されている。


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