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2022/01/04 10:00

アリババがウェイボー株売却か、国有企業と協議 無料記事

 中国のEコマース最大手、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ:@BABA/U)が保有する微博(ウェイボー:9898/HK、@WB/U)の株式を売却するもようだ。ブルームバーグ通信が12月29日、消息筋情報として伝えたもの。保有する出資持ち分約30%を譲渡する方向で、市政府系企業の上海文化広播影視集団と協議しているという。ただ、協議は初歩段階にあり、売却が成立するかは不透明だ。
 ウェイボーは「中国版ツイッター」とも呼ばれる短文投稿サイトを運営。2021年6月の月間アクティブユーザー(MAU)数は5億6600万人、1日の平均アクティブユーザー数は2億4600万人で、中国3大SNSの一角だ。香港、米ナスダックに重複上場。21年12月の香港IPO時に発表した目論見書によると、新浪が株式44.4%(議決権ベースで70.6%)、アリババが同29.6%(議決権ベースで15.7%)を保有する。
 今回の株式売却については、中国政府がネット企業に対する「独占禁止」の取り組みを強化する中、当局の圧力をかわす狙いがあるとみられている。これより先には、ネットサービス大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が特別中間配当として、保有する京東集団(JDドットコム:9618/HK)の株式を分配すると発表した。これにより、京東に対するテンセントの出資比率は17.0→2.3%に大きく低下する運びだ。
 なお、売却先として報じられた上海文化広播影視集団は、中国最大級のメディア企業の一つ。テレビ局、ラジオ局、新聞・雑誌、ネットメディアなど各種媒体を傘下に擁する。


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