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2022/01/26 08:41

米国株大引け概況(詳報): FOMC控え反落、IT株・グロース株売られる 無料記事

 25日のNY株式市場は、IT株・グロース株を中心に売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比66.77ドル(0.19%)安の3万4297.73ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が315.84ポイント(2.28%)安の1万3539.29ポイントとそろって反落して取引を終えた。
 翌日(26日)に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えるなか、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め懸念が蒸し返された。前日に押し目買いが入ったものの、「相場の戻りが騙しではないか」と警戒されている格好だ。ただ、主要指数の安値が前日の安値水準を上回ったほか、一時2.38%安まで売られたダウ平均も下げ幅を縮小している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が下落。大型IT銘柄が中心に売られ、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.66%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.96%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@FB/U)が2.77%安、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.15%安、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が5.36%安と値を下げた。マイクロソフトの決算発表を引け後に控えるなか、投資家の慎重スタンスが強まっている。半導体銘柄も売られ、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が4.48%安、アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が4.63%安、半導体装置大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が4.52%安と売られた(主要半導体銘柄で構成されるSOX指数は3.71%安)。エヌビディアに関しては、「当局の許可が下りないため、英アームの買収を断念する方向で調整している」と報じられた。
 一方、(景気敏感株・バリュー株に属する)エネルギーと金融の2業種は上昇。原油高を背景に石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ2.94%、4.25%ずつ上昇したほか、クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(@AXP/U)が8.92%値上がりした。アメリカン・エキスプレスについては、第4四半期業績の上振れなどが好感されている。


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