詳細
検索 (期間指定)
期間

2022/02/24 10:10

ブッキングなど旅行関連銘柄が軟調、回復ペースは予想より遅めか 無料記事

 23日のNY株式市場では、このところ堅調な値動きっだった旅行関連銘柄が総じて軟調。旅行予約サイト大手のブッキング・ホールディングス(@BKNG/U)が前日比1.92%安、エクスペディア・グループ(@EXPE/U)が2.96%安、民泊プラットフォーム最大手のエアビーアンドビー(@ABNB/U)が9.20%安、航空大手のデルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が4.06%安、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が6.04%安と売られている。
 一部の米現地メディアによると、観光業界の回復ペースについて、市場の期待より遅いペースにとどまる可能性が嫌気されたもよう。この日発表されたオンライン旅行サイト大手・ブッキング・ホールディングス(@BKNG/U)の第4四半期(10〜12月)決算は、前年同期比140%増収・黒転で上振れたものの、ブッキング総額が160%増の190億ドルと市場予想(約190億ドル)に一致した。コロナ前の19年第4四半期(210億ドル)を下回っている。
 オミクロン株を巡る不透明感が続いたにも関わらず、エクスペディアやエアビーアンドビーの経営陣はこのところ、自社の決算発表に絡み、「コロナ禍のショックはそれほど深刻でなくなりつつある」と言及していた。ブッキング・ホールディングスのグレン・フォーゲル最高経営責任者(CEO)は「第4四半期の末にオミクロン株による逆風があったが自社予想より良い売上高と調整後EBITDAを記録した」とコメントする一方、「旅行需要の回復に向けた良いポジションにいると思うが、コロナ禍が旅行トレンドに悪影響を及ぼす期間はまだあると予想している」と先行き不透明感にも言及している。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース