24日のNY株式市場は、エネルギーセクター中心に小高い展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって小幅に反発し、それぞれ前日比59.64ドル（0.18％）高の3万2969.23ドル、50.23ポイント（0.23％）高の1万2431.53ポイントで取引を終えた。
　ただ、上値を追う動きは限定的。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長による講演を26日に控えて様子見ムードが強く、積極的な売り買いは控えられている。
　この日の相場を支えたのは原油高(WTI先物10月限の清算値は、前日比1.2％高の1バレル94.89ドルと続伸)。石油大手のシェブロン(@CVX/U)とエクソン・モービル(@XOM/U)が0.74％、0.59％ずつ上昇したほか、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が1.91％高、石油・天然ガス開発のＥＯＧリソーシズ(@EOG/U)が1.52％高、油田探査のシュルンベルジェ(@SLB/U)が1.40％高と買われている。米エネルギー情報局(EIA)の週報で、原油と石油製品の合計輸出量が統計開始から最高を記録したことが追い風だ。
　一方、米10年債の利回りが一時3.12％まで上がったことを受け、大型ハイテク株は上値が重い。ソフトウェア大手のアドビ(@ADBE/U)が1.16％安、ITグループ大手のアイビーエム(@IBM/U)が1.12％安、ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)が0.72％安と値を下げるなか、情報技術セクター全体では前日からほぼ横ばいにとどまっている。
　他の個別動向では、在宅フィットネス企業のペロトン・インタラクティブ(@PTON/U)が20.36％高と急伸。アマゾン・ドット・コムのサイトを通じ、米国内向けにフィットネス用バイクを販売すると発表したことが刺激材料だ。


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