26日のNY株式市場では、航空銘柄の上げが目立った。デルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が前日比5.78％高、アメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が6.88％高、ユナイテッド・エアラインズ(@UAL/U)が6.94％高、格安航空会社のサウスウェスト・エアラインズ(@LUV/U)が6.01％高、ジェットブルー・エアウェイズ(@JBLU/U)が3.41％高と軒並み大幅続伸で引けている。
　航空2社がガイダンスを引き上げたことが支援材料。サウスウェスト・エアラインズはこの日、第2四半期（4〜6月）の予想売上高を19年同期比で「12〜15％増（従来予想：約8〜12％増）」に上方修正した。この改善は主に顧客イールドの強さによるもので、燃料コストの上昇分をカバーしているという。「第2四半期および今年の残り期間に、調整後ベースで堅調な利益と営業マージンを期待する」とも述べた。
　ジェットブルーも小幅ながら同様の動き。第2四半期（4〜6月）の予想売上高を「従来ガイダンス（19年同期比で11〜16％増）の上限超え」を予想し、有効座席キロ(ASMs)が同じく19年比で「2〜3％増（従来予想：0〜3％増）」になると見込んだ。
　複数の米現地メディアによると、「数十年ぶりのインフレ高進を受け、消費者が裁量的支出を減らし、旅行需要が打撃を受ける恐れがある」との懸念がやや後退した格好。少なくとも短期的には、人件費の上昇や燃料コストの高騰分をチケット価格に転嫁できているもようだ。


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