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2022/05/18 09:35

5月のNAHB住宅市場指数は8ポイント急低下、予想以上に悪化 無料記事

 全米ホームビルダー協会(NAHB)とウェルズ・ファーゴは17日、5月の住宅市場指数(HMI)が69(前月比↓8ポイント)に急低下したと発表した。市場予想(約75)以上に悪化し、2020年6月以来、約2年ぶりの低水準を記録した格好だ。
 指数を構成する3要素がすべて急低下。現況指数が78(↓8ポイント)、向こう6カ月の販売見通し指数が63(↓10ポイント)、購買見込み客足指数が52(↓9ポイント)に下がっている。
 住宅価格の高騰で手ごろな物件がない問題、住宅ローン金利が急上昇していること、材料費が2ケタペースで伸びていること――など消費者の購買需要に対する逆風が相次ぐなか、建設業者のセンチメントが5カ月連続で低下した形。ジョージア州の建設業者でもあるNAHBのジェリー・コンター会長は「住宅市場は景気循環に先駆けて減速しつつある」と述べた上で、「ホワイトハウスがやっとメッセージを出し、住宅建設コストの上昇に対処するアクションプランを昨日発表した。家をもっと多く建て、手ごろな物件がないという国家危機を緩和することが必要だ」とコメントしている。
 NAHBチーフエコノミストのロバート・ディーツ氏も「建築資材のコストは1年前から19%増え、住宅ローン金利は3カ月足らずで12年ぶり高水準に急上昇した」と付け加えた。住宅ローン関連情報を提供する「Mortgage News Daily」によると、住宅ローン30年固定金利は17日に5.45%に上昇し、2008年11月以来の高水準を記録。年初(3.29%)から2ポイント以上上がっている。


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