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2022/02/15 09:16

スプランクが9%高、「シスコが買収提案」との報道で 無料記事

 週明け14日のNY株式市場では、Webデータ分析ソフト大手のスプランク(@SPLK/U)が前営業日比9.13%高の124.97ドルと急伸して取引を終えた。被買収観測が刺激材料と受け止められている。
 ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が11日に消息筋情報として伝えたところによると、コンピューター・ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)がスプランクに対し、総額200億ドル超の買収を提案したもようだ。ただ、現時点では話し合いが活発に行われていないという(交渉中ではないもよう)。
 一部のブローカーは、シスコがスプランクとの交渉を始めるために200億ドルを大幅に上回る価格を提示する必要があるとみている。例えばBMOキャピタル・マーケッツは最新リポートで、スプランクが今後、堅調な業績を記録する可能性を指摘。「200億ドルの買収価格が株式価値だと仮定すると、1株当たり125ドルの株価に相当する。売上高や年間経常収益(ARR)の成長、フリーキャッシュフロー(FCF)の計上が23年にみられる、とスプランク経営陣が考えているならそのオファーは低くみえるだろう」と分析した。
 スプランクの株価は、20年9月に過去最高値(225.89ドル)をつけてから先週末11日まででほぼ半値(49%安)に下落。経営の舵取りを6年担ってきたダグ・メリット最高経営責任者(CEO)が昨年11月に突然辞職した際には、株価が18%急落する場面もあった。現在はグラハム・スミス取締役会会長が暫定CEOを務め、後任を探している。


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