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2022/03/09 09:35

グーグルがマンディアントを54億ドルで買収へ、セキュリティを強化 無料記事

 サイバーセキュリティのマンディアント(@MNDT/U)は8日、IT大手アルファベット(@GOOGL/U)傘下のグーグルに総額54億ドルで身売りする計画で合意したと発表した。1株当たり23.00ドル(被買収観測が浮上した2月7日終値15.06ドルを約53%上回る水準)で買収される。マンディアント株主や規制当局などの承認を待って、今年下半期に手続きを終える予定だ。被買収後、グーグルクラウドの傘下に入る。
 グーグル側にとっては、買収を通じてグーグルクラウドのセキュリティを強化する狙い。コロナ禍に伴うリモートワークへの移行、ロシア・ウクライナ紛争などの影響もあり、サイバー攻撃が急増するなか、ネットセキュリティソフトウエアの需要が増加していた。マンディアントのケビン・マンディア最高経営責任者(CEO)は「グーグル・クラウドは“全ての組織にセキュリティをもたらす”というミッション主導のカルチャーを共有している」とコメント。「グーグルクラウドのセキュリティポートフォリオの一部として一緒に、SaaS型セキュリティプラットフォームの『Mandiant Advantage SaaS』を通じた専門知識・インテリジェンスを大規模に提供していく予定だ」と意欲を語っている。
 大型買収にあまり積極的でないグーグル側にとって、過去2番目に大きなM&A案件となる見通し。12年にモトローラモビリティを125億ドルで買収した件(2年後に29億ドルでレノボに売却)に次ぐ規模となる。
 8日のNY株式市場では、アルファベットが前日比0.57%高の2542.09ドル、マンディアントが2.00%安の22.04ドルで取引を終えた。


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