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2022/04/22 10:33

ギャップ引け後12%安、中核部門トップの退任や1Q予想の引き下げで 無料記事

 21日のNYアフターマーケットでは、アパレル大手のギャップ(@GPS/UA)が終値比11.55%安の12.64ドルと急落した(通常取引では前日比0.56%安の14.29ドルで取引終了)。主力部門トップの退任や同部門の業績ガイダンスを下方修正したことが懸念されている。
 同社は引け後、低価格ブランド「オールドネイビー」部門のナンシー・グリーン最高経営責任者(CEO)兼社長が今週をめどに退任すると発表した。ギャップ全体の過半を稼ぐ主力ブランドから経営トップが突然いなくなる格好。ギャップのソニア・シンガルCEOは「今が新たなリーダーを連れてくるのに適切な時期であると信じている。後任を外部で探す間、オールドネイビーチームと緊密に協力する」と語っている。
 ギャップはまた、マクロ経済上の逆風や「オールドネイビー」部門の計画実行力の課題を踏まえ、第1四半期(2〜4月)売上高ガイダンスを下方修正すると発表。従来予想「1ケタ台半ば〜後半の減少」から「2ケタ台前半〜半ばの減少」に引き下げている。その理由として、「バランスをとるためにオールドネイビーで“より積極的なアプローチ”をとった結果、プロモーションレベルが高くなった」と説明している。詳しい説明を避けたが、積極的な値下げが利益を圧迫している恐れがあるようだ。
 サプライチェーン問題やインフレ継続(=個人消費減速)など逆風が強まるなか、低所得消費者をターゲットにしている「オールドネイビー」部門は苦戦中。出荷遅延で顧客需要を満たす十分な商品在庫を持てないなか、3月初に発表した第4四半期(11〜1月)決算で「オールドネイビー」部門は19年同期比で2%増収(既存店ベースで横ばい)にとどまっていた。


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