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2022/08/24 08:43

米国株大引け概況(詳報): 小幅に3日続落、FRB議長の講演控え警戒続く 無料記事

 23日のNY株式市場は、米金融当局のタカ派継続懸念がくすぶるなかで弱含む状態。主要指標のダウ平均が前日比154.02ドル(0.47%)安の3万2909.59ドル、機関投資家がベンチマークとするS&P500指数が9.26ポイント(0.22%)安の4128.73ポイントとそろって小幅ながら3日続落で取引を終えた。ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数も0.27ポイント(0.00%)安の1万2381.30ポイントと弱含みで引けている。ただ、小型株を代表するラッセル2000指数は3.40ポイント(0.18%)高と逆行高だった。
 朝方に買われる場面もあったものの、週末26日のパウエルFRB議長の講演を控え、上値の重い展開が続く。主要産油国の減産の思惑でWTI原油が急伸(↑約4%)したこと、10年債利回りが3.05%(↑0.04ポイント)と3%超えで推移していること、主要経済指標の悪化(8月のS&PグローバルPMIや7月の新築住宅販売件数の下振れ)などを受け、積極的に買い向かう動きは限定的だった。投資家心理を反映するVIX指数(恐怖指数)は24.11(↑0.31)とやや上昇している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。ディフェンシブなREIT、ヘルスケア、公益、生活必需品のほか、大型ハイテク株が含まれるコミュニケーション、情報技術などが弱含んだ。製薬大手のイーライリリー(@LLY/U)が2.48%安、日用品大手のプロクター&ギャンブル(@PG/U)が1.93%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.19%安と値を下げている。通期ガイダンスを下方修正したズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(@ZM/U)は16.54%安と急落した。
 一方、原油高でエネルギーや素材など4業種は上昇。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ4.24%、3.24%ずつ上昇したほか、油田サービスのハリバートン(@HAL/U)が6.95%高と急伸した。


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