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2022/04/11 09:18

クラウドストライク:年間経常収益50億ドルの26年度達成を目指す 無料記事

 新興セキュリティソフトベンダーのクラウドストライク・ホールディングス(@CRWD/U)は7日、投資家向け会議で「2026年度(25年2月〜26年1月)までに50億ドルの年間経常収益(ARR)を達成することを目指す」との長期目標を発表した。従来ガイダンスで「26年度までに30億ドルのARRを目指す」と設定していたが、大きく上方修正した格好だ(経営陣は現在、30億ドルのARRを24年度に達成できると想定)。
 同社のARRは22年度時点で、前年比64.85%増の17億3100万ドルに拡大。過去5年間の同年平均成長率(CAGR)は97%に上っている。
 クラウドストライクは事業の拡大や製品開発を通じてマーケットを拡大中。獲得可能な最大市場規模(TAM)が25年度までに1260億ドルまで拡大する可能性を指摘した。TAMは19年の上場時点で250億ドルにとどまっていたが、現時点のポートフォリオで22年に580億ドル、24年に710億ドルに広がる見通しだ。
 ブローカーは会社側の同ガイダンスを好感。例えばドイツ銀行は最新リポートで、「26年度までに50億ドル以上の年間経常収益(ARR)という経営陣の見通しは期待を上回るものだった」と述べた上で「この目標は現状の約3倍。会社の規模を踏まえると印象的な数値だ」とコメントした。
 クラウドストライクはこのほか、同じく7日にサイバーセキュリティのマンディアント(@MNDT/U)と提携すると発表した。IT大手のアルファベット(@GOOGL/U)が3月、マンディアントの買収計画を発表しているため、一部のブローカーは「クラウドストライクはマンディアントとの契約を通じ、グーグルとより緊密な関係を築くことができるはず」と分析している。
 クラウドストライク株は8日、前日比0.54%高の218.21ドルと小幅続伸で取引を終えた。


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