自動車用電気・電子部品大手のアプティブ（@APTV/U）は11日、ソフトウェア企業のウインド・リバーを現金43億ドルで買収することで合意したと発表した。
　カリフォルニア州を拠点とするウインド・リバーは、米投資ファンドTPGキャピタル傘下の未公開企業。主に自動車や航空宇宙、防衛などの産業向けにソフトウェアやクラウドシステムを開発している。顧客数は世界全体で1700社を超え、2021年通期の売上高は約4億ドルに上った。
　今回の買収計画の意義について、アプティブ経営幹部は「ウインド・リバーのソフトウェアを活用し、より速く、よりコスト効率よく新製品を導入できる」と説明した。また、CFRAリサーチのアナリストは「堅調な成長が続く自動車以外の業種に対し、製品を供給することを視野に入れているのではないか」と分析している。
　11日のNY株式市場では、アプティブの株価が前日比3.34％安の159.70ドルと3日続落して取引を終えた。


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