詳細
検索 (期間指定)
期間

2021/08/10 08:37

米国株大引け概況(詳報): ダウ反落、ナスダックは小反発 無料記事

 9日のNY株式市場は、好悪材料が入り混じるなかで方向感のない展開。主要指標のダウ平均は前日比106.66ドル(0.30%)安の3万5101.85ドルと小反落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が24.42ポイント(0.16%)高の1万4860.18ポイントと小反発で取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとしているS&P500は、0.09%安の4432.35ポイントと小反落している。
 やや様子見ムードが強まる状態。米企業の4〜6月期決算が概ね堅調だった上、先週末に発表された7月雇用統計が強かったものの、「テーパリング(金融緩和の縮小)が前倒しされる」との見方やデルタ株の感染拡大などのマイナス材料もある。また、中国の7月輸出入が下振れ、世界経済の成長減速懸念もくすぶっている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、エネルギーや資本財、素材など7業種が下落した。中国のコロナ感染拡大懸念で原油先物や銅先物が軟調に推移するなか、石油大手のシェブロン(@CVX/U)が1.67%安、物流大手のフェデックス(@FDX/U)が1.30%安、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が1.08%安と弱含んだ。
 他の個別動向では、新型コロナウイルスのワクチン銘柄が急騰。バイオベンチャーのモデルナ(@MRNA/U)が17.10%高、独ビオンテック(@BNTX/U)が14.97%高、ノババックス(@NVAX/U)が12.24%高と値を上げた。ビオンテックが好業績を記録したこと、各所でワクチン接種義務化の動きが出ていることなどが刺激材料となっている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース