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2022/01/24 09:30

米国株週間相場見通し:軟調地合い継続か 無料記事

 今週のNY株式市場は、金融政策や企業業績の先行き不透明感で上値の重い展開が続きそうだ。
 金融政策に関しては、「物価上昇ペースの加速を受け、FRBが利上げやバランスシートの縮小を急ぐ可能性がある」と警戒される状態。今週のFOMC(25-26日)で極端なタカ派スタンスがみられなかったとしても、原油やその他コモディティ価格の高止まりが続く限り、今後も金融引き締めの懸念がくすぶり続けることとなろう。
 また、企業業績の動向も気がかりだ。主要企業の10-12月期決算に関しては、S&P500銘柄の平均EPS成長率が23%と悪くない水準に見込まれているものの、セクターによっては注意が必要。中でも巣ごもり需要で買われていきたネット・IT銘柄については、決算発表後のネットフリックス(@NFLX/U)が急落したように、「これまで通りの成長ペースが期待できないのでは」と悲観的な見方が強まっているものもある。
 こうしたなか、市場心理も大きく悪化。恐怖指数と呼ばれるVIX指数は先週末21日、警戒ラインの30ポイントが視野に入る29.79ポイントまで急騰した。米10年債利回りが高止まりしていることもあり、積極的に買い向かうのが難しい状況だ。
 もっとも、NY株式市場の下げが急ピッチに過ぎることも事実。年初からの下げ幅は、ダウが5.7%、ナスダックが12.0%に達した(ナスダックの14日RSIは25.5ポイントまで低下し、売られすぎを示す30ポイントを大きく下回る状態)。したがって、ここから相場が一気に崩れる可能性もそれほど高くないだろう。


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