ヨガウエア大手のルルレモン・アスレティカ(@LULU/U)は20日、同日に予定されていたアナリストデーに先立って新たな5カ年計画「Power of Three×2」を発表した（同社は3年前の2019年に初の5カ年計画「Power of Three」を発表）。各種取り組みを通じ、21年度売上高（21年2月〜22年1月：62億5661万ドル）と比べ、26年度売上高を倍増の「125億ドル」に引き上げることを目指す。営業エリアを年々拡大しつつ、年率15％の増収を確保するとともに、増収ペース以上のEPS成長を目標に掲げている。分野別では、男性向け事業やデジタル収入を2倍にするほか、海外収入を4倍に増やしたい意向も示した。
　成長ドライバーは3つ。一つ目に挙げた「製品イノベーション」では、女性向け事業やアクセサリ事業の拡大と一緒に、男性向け事業の売り上げを21〜26年で倍増させる目標を示した。また、コア製品（ランニングウェア、トレーニングウェア、ヨガウェア、アクティブウェア）に加え、テニス、ゴルフ、ハイキング向け製品や（最近始めた）シューズ製品も増やすなど製品ポートフォリオを拡充していく。
　二つ目は「顧客体験（の向上）」。18〜21年に3倍に増やしたデジタル収入を26年までにさらに倍増させる目標を掲げた上で、デジタルを含めた顧客体験を構築し続け、コミュニティを育成していく方針を示した。例えば今月には、一部地域で試行していた下取り・再販プログラム「lululemon Like New」を全米に拡大している。また今年後半には、新たな2種類（有料版・無料版）の会員プログラムを始める予定。限定商品やイベント、フィットネスクラスなどへのアクセスが含まれるという。
　三つ目は「市場拡大」。18〜22年で4倍になる（見通しの）海外売上高を21〜26年でさらに4倍にすることを目指す。コア市場での成長を続けると同時に、中国本土顧客を引き込み、アジア太平洋や欧州での進出も加速させる考え。足元では、スペイン、イタリアでの1号店設置も計画しているという。


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