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2021/12/09 09:39

高級住宅建設のトール・ブラザーズが1.7%高、4Q上振れで最高値 無料記事

 8日のNY株式市場では、高級住宅建設大手のトール・ブラザーズ(@TOL/U)が前日比1.70%高の72.45ドルと3日続伸し、上場来高値を更新して取引を終えた。業況の好調が追い風だ。
 前日引け後に発表した第4四半期(8〜10月)決算は、売上高が前年同期比19.47%増の30億4138万ドルに伸びるなか、純利益が同87.81%増の3億7433万ドルに膨らむという結果で、売上高、希薄化後EPS(3.02ドル)はともに市場予想(それぞれ約29億2000万ドル、約2.48ドル)を上回った。1軒当たりの平均販売価格が84万9000→88万3100ドル(↑4.01%)に上昇したこと、引き渡し戸数が2940→3341戸(13.63%増)に伸びたことが寄与している。 
 ダグラス・C・イヤーリー・ジュニア最高経営責任者(CEO)は「需要は依然として非常に強い。住宅市場は、堅実なファンダメンタルズ(良好な人口統計、10年超に渡る新築住宅の建設不足、低い住宅ローン金利、需給タイトな転売市場、米国人の生活・仕事・家に対する見方の恒久的変化など)の恩恵を受け続けている」とコメントした。
 会社側は22年度(21年11月〜22年10月)の業績に関し、引き渡し戸数を計1万1250〜1万2000戸(前年実績比12.65〜20.16%増)、平均販売価格を87万5000〜89万5000ドルと予想した。第1四半期(11〜1月)については、それぞれ約2000戸、86万5000〜88万5000ドルに見込んだ。イヤーリーCEOは「他の業界と同様、サプライチェーンの問題や労働力の制約に直面しているが、22年度は20%の増収を期待する」と先行きを楽観している。


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